吉野杉の樽酒

2012年8月8日

夏は麦酒!と、なりがちですが、この時期、とっても「爽やかな酔い心地」というのは樽酒だと思う。

冷たく冷やして、グラスに注ぐと、ふわっと、さわやか~~な杉の香り。いいですね~~happy01

熟練の肌添え師が杉樽の移り香と、それに負けないように清酒の旨味を引き出している。

その絶妙なタイミングが、難しいらしいが、私は美味しく飲むだけなので・・・。smile

ところで以前聞いた話で、樽酒というと思い出すのは、江戸の「下らない話」

くだらない話というのは、昔、文禄、慶長の頃より、酒処の灘や伏見から、良質な酒が杉樽に詰められて、江戸に下ってきた話。

当初は二斗樽を馬の両脇につけて、東海道を下った。中期以降になると、それでは間に合わず、樽廻船なども用いられ、船が運搬の手段となる。京阪から江戸へ下る長い道中、樽の中の酒は右に左に揺られて、杉の香りが酒に移り、風味は一段と良くなったものだという。

江戸っ子はこれを下り酒と呼んで、大いにもてはやした。下り酒に対し、地廻りと呼ぶ酒もあったが、これは美濃や尾張、関東周辺で造られたもので、味は今ひとつ冴えなかったようだ。

上方から下ってこない酒は、よくない酒、不味い酒、という感覚が江戸っ子には相当に強かったらしく、よくない物に対して「下らないもの」という言葉が出来上がったといわれている。

何年か前に、江戸時代が舞台の大河ドラマがあった時、江戸の街中で、酒を売っている人の呼び込みで「下り物の酒だよ!下らない酒じゃないよ!!」と、客引きをしていた場面があった。

「あっ!こんな風に売っていたんだろうか!?」とTVを見ながら思ったことがある。

という「下らない話」でした。

本日の担当はマコでしたscissors